小説

小説を読んでみた。石田衣良の『波のうえの魔術師 (文春文庫)』。普段小説をほとんど読まないからわからないが細かな描写すごい。1ページめくるごとにまるで映像を観ているような感覚になる。というのは文章の中に小さく細かく言葉や単語が飾り付けされている。はっきりとイメージできるように表現されている。まるで本の上で映像が踊っているように。
見るもの、映るものを細かく言葉にして説明することはムツカシイ。
作家は経験を積みと感性を研ぎ澄ますほか、言葉の表現を常日頃磨かなければならない。小説を読みながら、自分と作者の言語能力、ボキャブラリの量の違いのレベルを知った。
村上龍は『13歳のハローワーク』で「作家は人に残された最後の職業で、なろうとすればいつでもなれる。いまは別のことに目を向けるほうがよい。」と言っている。
別の職業→作家への転身はある。が
作家→別の職業に転身する人はいない。
たしかにそうだ。中途半端な本を書くことはだれでもできる。しかし、経験を積み、人間的に成長を成し遂げなければ良い本は書けない。
そんでもって自分がどんな情報を持っているか。自分には専門知識がない。(現段階では)実用書やハウツー本は書けない。でも小説は創ればおもしろい本を書ける。
 俺は作品を通して、人のココロを動かせる(喜ぶ、楽しむ、感動させる、笑わせる・・)仕事をしたいと前々から思っている。映像、音楽、文章の分野である。

もっと言葉と表現力の勉強をする。