サラサラと過ぎる一日

サラサラと一日が砂時計のようにすり抜けていく。一日に何もつかまえることもできず、どこにも引っかかることもできず流れていく。何かの壁にぶつかりたい。まっさらな色のない一日を送りたくはない。たとえ汚れた一日でも生きている証としてその日を何かの色で染めて生きたい。
 街は綺麗なイルミネーションが輝き、人たちが年末に向かってわいわいと、カップルが寄り添って楽しそうに。それを横目に今日も過ぎていく。